なろう主人公の素質を持ってる男、むつりかです。
これくらいの経験誰でもあるでしょ。ないの?
ププッw人生の実績解除目指して日々励んでくださいね。
何を隠そう自分、パラレルワールド行きましたので。これガチです。
その時の話をします。
あれは中学生か高校生の頃でした。
学校に行って友達と駄弁り、授業は聞かずに睡眠。そんなゴミのような生活を送っていました。
それが普通だと思っていたある日に、突然それは起こりました。
いつものように洗濯物を取り込み、バスタオルを洗面所にかけていたときのことです。
うちはタオルを掛ける順番が決まっていました。手前から俺、母、父、兄。
俺と母は背があまり大きくないので手前に。父と兄は背もあり腕が長いので遠くに。そんな理由でこの並びになっています。
その日もルールに則ってバスタオルを掛けました。
夜になって母が俺に言いました。
「今日はバスタオルかける順番違うのね」
俺は確認するために洗面所へ行きました。
するとしっかりと俺、母、父、兄の順にタオルがかかっています。
「順番通りに掛かってるじゃん」
母は困惑した表情でこう返したのです。
「何言ってるの?お父さんは手前から物を取る癖があるからタオルは手前でしょ?」
「え、お父さんは腕が長いから奥でしょ」
「いや、なにそれ?お父さんのは手前だからね。これからそうしてね」
全く納得行かなったのですが、この時は俺が間違っていたのだろうと思い、タオルを掛ける順番を俺、父、母、兄に変えました。
俺と兄は変えなくていいけど父と母のやつは変えろと言われたのでこうなりました。
それから少し経ったある日。
洗濯物を取り込み、言われた通り手前に父のバスタオルを掛けます。
夜になって母が俺に言いました。
「今日はバスタオルかける順番違うのね」
俺は確認するために洗面所へ行きました。
するとしっかりと俺、父、母、兄の順にタオルがかかっています。
「順番通りに掛かってるじゃん」
母は困惑した表情でこう返したのです。
「何言ってるの?お父さんは腕が長いからタオルは奥でしょ?」
「え、お父さんは手前から物を取る癖があるからタオルは手前でしょ?」
「いや、なにそれ?お父さんのは手前だからね。これからそうしてね」
タオルの順番について言われてから1ヶ月も経っていません。俺はそのことを伝えると、
「私そんなこと一言も言ってないよ。昔からお父さんのタオル奥にかけてたよね」
と言われてしまい、俺は言い返すことができませんでした。
つまり俺は、
【家のタオルの掛け方が違っている世界線】
へ行ったのです。羨ましいでしょ。めっちゃすごくないですか。
結局それ以降は変わらず、父のタオルを奥に掛けるのが正しい世界が続いています。
学校に行って友達と駄弁り、授業は聞かずに睡眠。そんなゴミのような生活はただ単に普通なだけでした。
おしまい。